「さぁ、お食べなさい」
差し出された林檎を ほんの少し、口に含むと
甘い果汁が口内に広がった
それと同時に視界はぼやけて
そうして、ごろん、と転がった林檎の音を遠くに聞きながら
私は意識を手放したのです
いつか王子様が、なんて夢のまた夢
禁断の実は後悔の味がした
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